
この記事では、これまで母と僕が食べてみた「やわらか食」のレビューをまとめます。
どれも昭和17年生まれの母が実際に食べた感想や、宅配弁当ライターの僕が他のメーカーと比較したレビューなので、ぜひ参考にしてみて下さい。
押せる目次
食宅便「やわらかい食事」コース
食宅便・やわらかい食事「白身魚のトマト煮」
メニュー
・白身魚のトマト煮
・ミートボールのデミグラスソースがけ
・豆腐チャンプルー
・菜の花の辛子和え
・冬瓜の煮物
栄養成分
エネルギー319kcal たんぱく質10.6g 脂質25.7g 炭水化物11.2g 塩分1.6g
母と半分ずつ食べてみました。
白身魚のトマト煮はふわふわ魚+しっかりした酸味のソース。食べた母は「どうやったらこんな味付けになるのかね~」と言っていました。魚のすり身だと思ったようで、魚そのものの味だったことに驚いたようでした。
ミートボールのデミグラスソースがけは見た目から肉肉しい味つけなのかと思いましたが、わずかな酸味のやさしい味でした。つなぎの比率が高そうです。
豆腐チャンプルーはしっかり味付け。白身魚やミートボールより、このチャンプルーの豆腐が一番硬いおかずだったような(もちろん、豆腐なのでやわらかいです)。
こんな感じのパッケージに入っていて、いつでも好きな時にレンジで温めて食べられます!
宅配クック123の「やわらか食」
こちらも母と半分ずつ食べてみました。値段は777円(税込)(おかずのみ)と831円(税込)(ごはん付き)とやや高め。そのせいか、内容が豪華です。食べた感じのやわらかさは、「ムース食」よりの「やわらか食」くらいでした。
真ん中のソース状のものはクリームソースだと思います。ムース状の2つは、1つが芋系の味で、もう一つは魚介(多分カニ)ような味でした。当たり前かもですが、スプーンですっと切れます。
練り物と人参、グリーンピースにあんがかかっているもの。母いわく「うす味だけどちゃんと味が付いている。練り物は蒸してあるのかな?」とのこと。たしかに、煮ると溶けちゃいそうな練り物でした。
鶏肉、ブロッコリー、人参の煮物。この人参を食べた母が「さっきの人参と味が違う」と鋭い指摘をしていました。う~ん、少しずつ味に敏感になってきてくれたかな?
こちらは豆腐田楽ですね。かなり甘めの味付けでした。母はこれが何なのか必死に考えていましたが、さすがにただの豆腐だと思います。ま、まあ、ムース食ややわらか食を食べていると、「これは何の味?」となってしまうことが多いんですよね。。
「バニラがきいている」と母。たしかに手作りっぽい食感でしたが、僕は特にバニラが強いとは思いませんでした。高齢者って味に鈍感になっていると思いきや、むしろ一定の味に対しては敏感なっているんじゃないでしょうか。うす味を好むのだって、塩に敏感だと言えなくもないですし。
宅配クックは全てのお弁当に+54円でご飯を付けることができます。そのご飯を「やわらかご飯」や「おかゆ」に変更可能です。下の写真は以前に注文した「やわらかご飯」。
宅配クック123の口コミやメリット/デメリット、他のメニューを母が食べた感想は「【まずい?】宅配クック123の口コミ&評判と母食の感想【美味しい?】」にまとめました。
やわらかダイニング・かなりやわらか食
真ダイ入りつみれの生姜あんかけ
メニュー
・真ダイ入りつみれの生姜あんかけ
・さつま芋と南瓜のマヨサラダ
・ツナと人参の中華煮
・ブロッコリーのナムル
栄養成分
エネルギー222kcal たんぱく質7.7g 脂質9.7g 炭水化物26.3g 塩分2g リン79mg カリウム404mg

メインのつみれは、さすが真鯛入り!という感じで上品なおいしさがありました。海苔を浮かせたあんかけが絶品。
つみれ自体はマイルド。生姜入りとのことですが、その辛さや香りはほんの少しだけ。
さつま芋と南瓜のマヨサラダは、マヨ味控えめですがまろやかな味。マヨマヨしていない分あっさりめですが、食べやすくはあります。
人参はツナと一緒に煮てあり、とろみがありました。
やわらかダイニングを母が食べた感想やをおすすめできる人、メリット/デメリットは「やわらかダイニングのレビューと後期高齢の母の感想まとめ|ムース&かなりやわらか宅配食」にまとめました。
ニチレイ・気くばり御膳やわらか
メンチカツカレーセット
メニュー
・メンチカツカレー
・皮むきなすのミートソース
・刻みほうれん草のバター風味
・白菜とピーマンのクリーム煮
・さつまいも入りずんあ餡
栄養成分
エネルギー265kcal たんぱく質8.6g 脂質14.2g 炭水化物27.8g(糖質23.5g 食物繊維4.3g) 塩分2.0g
主菜のメンチカレーは、なかなかの美味しさ、そしてボリューム。もちろんやわらかいのですが、やわらか食なのにこんながっつり系なのはあんまりないですね。見た目はがっつり系でも、カレーの味はマイルド。メンチも玉ねぎのたっぷりで甘さがありました。
皮むきなすのミートソースは、何やら辛そうでワイルドな見た目ですが、全く辛くなくやさしい味でした。
刻みほうれん草のバター風味は、やわらかさはないものの、かなり細かく刻んでソテーされているようでした。
さつまいも入りずんあ餡という甘味も入っていました。これは嬉しい。
気くばり御膳のメリット/デメリット、おすすめできる人は「ニチレイフーズ「気くばり御膳」の口コミ&評判やメリットとデメリットまとめ」にまとめました。
ライフデリ・やわらか食
八宝菜と里芋のくるみ和え
メニュー
・八宝菜
・ブロッコリーのソテー
・里芋のくるみ和え
・大豆の甘煮
・りんごコンポート
栄養成分
エネルギー187kcal(おかずのみ) 塩分1.3g
母と半分ずつ食べてみました。
主菜の八宝菜は、ムース食に近い状態。ギリギリで素材の原型をとどめているか、いないか。とろみの部分の味が良かったです。ただ、豚肉自体もとてもやわらかかったのですが、缶詰のような味でやや不満。
人参や白菜の部分の野菜は、その素材の味がしました。母はやわらかくて美味しいわね~とのこと。ただ、八宝菜だと言っても、あまり信じていなかったです。。
ブロッコリーのソテーは、ものすごく柔らかくなっていて、とろみもつけられています。
里芋のくるみ和えは、スプーンで押し切れます。くるみの香りが香ばしく、高齢者向けとしてでなくとも美味しいと感じました。
大豆の甘煮は、塩分の少ないかなり甘い味付け。
宅配クックやまごころ弁当でも感じますが、高齢者向け宅配弁当ではおかずの中の一品が甘味になっていることが多いですね。高齢者に喜ばれるのでしょうか。母も喜んでいました。今回はリンゴのコンポートも甘いおかずだったので二品甘味です。
ライフデリではご飯つきを選択すると、無料で「やわらかご飯」や「おかゆ」に変更することができます。「宅配クック123」や「まごころ弁当」にも、ほぼ同等のサービスがあります。
ライフデリの他のコースのメニューや感想は「【実食レビュー】ライフデリの口コミ&評判【まずい?美味しい?】」にまとめています。
まごころケア食・やわらか食「ポークトマト弁当」
このやわらかい冷凍弁当は
メニュー
ポークトマト、カニカマと大根のオーブン焼き、ミモザ風はんぺん温サラダ、ブロッコリーソテー
栄養成分
エネルギー207kcal たんぱく質12.1g 脂質12.4g 炭水化物12.5g 糖質10.4g 食物繊維2.1g 塩分2.5g
アレルギー成分 豚肉、ゼラチン、小麦、大豆、かに、卵、鶏肉、りんご、乳成分
値段は657円(税/送料込)。(まとめ買いなら563円。定期便なら-12円。)
まごころケア食のやわらか食は、これまであんまり良い見た目ではなかったんですが、このメニューは色合いが良くなってますね。
まず、僕が全てのおかずを少しずつ味見してみて、その後で残りを母に食べてみてもらいました。
母は外食などは少し苦労する、若者が食べても硬い思うものは無理、自分で選んでスーパーで買ってくる食材は問題なく食べられるくらいです。
メインのポークトマトは、豚肉が味以外は豚肉じゃない感じになってっていました。煮込んであるのかな?
スプーンで切れますね。
どうやって調理してあるんだろ。
繰り返しますが、豚肉的なのは味だけですね。
肉はもはや練り物のような感じ。
そして、これについての母の感想は・・・
「トマトソースが美味しいかったけど、もう少し酸っぱい方がいいかしら。」
う~ん、そっちか~。。
で、出来れば豚肉の食べやすさや味について感想が聞きたいところですが。それを言うと
「これ、豚肉なんだ。ふ~ん。」
ま、まあ、確かにこれだけやわらかいと、豚肉とは思えないかもしれませんね。
僕が食べた感じでも、「豚肉感」はかなり低かったです。
豚肉って、牛肉や鶏肉よりも一段硬いじゃないですか。
それに対して、この豚肉はお肉じゃないくらい柔らかくなっている感じ。
写真のようにトマトソースがかかっていない部分は僕が食べちゃいましたので、母が食べたのはトマトソースがたっぷりかかっている部分です。
なので、トマトソースの感想になっちゃったんですね。
気を取り直して、カニカマと大根のオーブン焼きを食べてもらった感想を書くと、こちらは母がかなり褒めていたおかずです。
「大根の味が美味しい」と言ってました。
確かに、見た目はムース状のようになってますが、味は大根の味がしっかりしているおかずです。
多分、母はそういう意外性が良かったんでしょう。僕もそういうのは好きなので、その辺りや親子で味覚が近いのかも。
赤い色はカニカマからです。それ以外の原材料で赤いものは入っていません。
ミモザ風はんぺん温サラダは、「もう少し水気がない方がいい」と言ってました。
こういった感想は高齢者独特のものだと思います。
水っぽい方が食べやすいと思うのですが、本人は自分が食べられる範囲で丁度良い硬さや水っぽさのものを食べたいと思っている結果じゃないかな。
ちなみにこのおかずは、玉子、玉葱、黄ピーマンと小さくなっているはんぺんが入っています。
これが「サラダ」なのか、「ミモザ」なのか、いろいろ突っ込みどころはありますが、高齢者でも食べやすいおかずにしては面白い味付けになってました。
ブロッコリーソテーは、母も僕も「やわらかいブロッコリー」というそのままの感想でした。
パッケージはいつものやつ。今回は母に温めてもらったわけではないですが、高齢者でもめっちゃ使いやすい容器です。
・開けずに温め可能
・開けやすい
・硬くて使いやすい
・大きくて深い、火傷しにくい
これだけメリットの多い容器も珍しいです。
ただ、白いことや深いことから、写真を撮っても映えないっていうデメリットもあるんですよね。
ラベルにはカリウムやリンの量、食物繊維量まで細かく栄養成分が書いてあります。
正面からの写真をもう一度。
全体の感想として、母は「いろんなおかずの『お粥版』みたい」と言ってました。
う、うん。その通りですね。。
そのまんま、ですが。
まあ、そのままを表した言葉だったとしても、僕とは語彙が違うので意味のある感想なんだろうなぁ。