どうも!
こせたんです。
当サイト「コープの宅配弁当をもそもそ食べるブログ」では、コープの宅配弁当を中心に、いろいろな宅配弁当や冷凍弁当、ミールキット、ヘルシーな外食の記事を書いています。
宅配弁当の記事を書いていて、あることに気付きました。
それは、宅配弁当の関連用語は意外にまぎらわしい、ということです。
そして、各社独自に意味を当てはめている場合もあるということもです。
宅配弁当や、今はやりのミールキット、食材そのものの宅配では、それぞれの用語が違います。
もし、用語を勘違いしてしまうと、完成した料理が配達されるものだと思っていたところに、料理の材料が運ばれてくる、なんてことになる可能性すらあります。
その逆に、ミールキットを注文したつもりが、宅配弁当が届いちゃった、とか。
実際には、そこまでひどい間違えは少ないと思います。
ですが、もし宅配弁当やミールキット、食材宅配の情報を調べようと思った場合は、このページに書いてある宅配弁当関連の用語の一読をおすすめします。
「宅食」の意味
「宅食」という言葉は、実は「ワタミ株式会社」の登録商標です。
つまり「宅食」=「ワタミの宅食」ということです。
これにはちょっと驚きですね。。
宅食=ワタミの宅食?
「宅食」は登録商標なので、各社に共通するサービスの名前ではないです。
ですが、現在、ネット上では「宅食」をワタミの宅食以外のサービスを表す言葉として使われているのをよく目にします。
おそらく、ワタミの宅食が全国区のサービスなので、「『ワタミの宅食』のようなサービス」という意味で「宅食」が使われているのでしょう。
「宅食」という言葉は「自宅」や「お宅」への「食事」の配達だと、簡単にイメージできる字面ですからね。
さらに驚くことに、「ワタミの宅食」は、株式会社「タクショク」をワタミグループが買収したことで生まれた会社名とのことです。
つまり、「ワタミの宅食」より遥か前から「タクショク」だったわけです。
株式会社「タクショク」は1987年に付けられた社名とのことです。(創業は1978年。)
これは、明らかに、「宅食」という一般名詞よりも前から「タクショク」という固有名詞(会社名)があったという証拠です。
先ほど説明したように、現在では「宅食」は「ワタミの宅食」だけではなく、一般的に食事を宅配するサービスを指す言葉として使われている場合があります。
権利関係的にOKなのか微妙なところですね。
日清医療食品の「食宅便」などが「ワタミの宅食」以外の「宅食」だと言われています。「『食宅』便」という名前が「宅食」と似ていることから、そう言われているのだと思います。
「宅食便」と間違えて書いているのも見かけますし・・混ざってる、混ざってる・・
「夕食宅配」の意味
「夕食宅配」はその名の通り、「夕食」を「宅配」するサービスという意味です。
ただし・・・
夕食宅配=コープの宅配弁当?
ほとんどの場合、「夕食宅配」は全国のコープが提供する宅配弁当サービスのことを指します。
「夕食宅配」は、「日本生活協同組合連合会」、いわゆる「コープ」が使い始めた言葉です。
全国のコープ共通で、宅配弁当サービスのことを「夕食宅配」という名称にしています。
なぜ、コープが「夕食宅配」という言葉を使い始めたかというと、おそらく「コープの宅配弁当」を表すちょうど良い言葉がなかったからだと思われます。
『宅配弁当』というと、「弁当」なのだからご飯が入っているものをイメージする人が多いです。
ですが、コープの宅配弁当のラインナップには、ご飯が入っていないおかずのみのものが多いです。
健康を気遣い、自分に合わせた量のご飯を自分で用意する人が少なくないからです。ご飯は自分で用意した方が経済的でもあります。
おかずのみで宅配される「惣菜セット」を「宅配『弁当』」と呼んでしまうと、ご飯が入っていると誤解される可能性があるので、コープがご飯の有無に関わらず弁当的なものの宅配を「夕食宅配」と呼ぶことにしたものと思われます。
さらに、コープの宅配は、全国どのコープでも基本的に配達時間の指定はできません。おおよそ昼前から夕方の時間にかけて配達されます。
その賞味期限は、配達されたその日の夜までです。
なので、コープが宅配する弁当は、夕食として使ってもらう前提になります。(お住まいの地区によっては、昼前に配達されて、お昼ご飯にすることも可能です。)
この理由からも、コープの宅配弁当は「夕食宅配」と呼ぶことが妥当だったようです。
また、たとえ夕食にするための宅配であっても、全国のコープでは「ミールキット」のことを「夕食宅配」とは表記していません。
明確に区別しているようです。
これは弁当?おかずセット?お惣菜??
「夕食宅配」の説明で少し触れましたが、宅配弁当業界では白飯などのご飯が入っていない宅配弁当(ご飯なし)のこと何と呼ぶか、各社でまちまちの状態になっています。
どうやら、宅配弁当関連の用語が分かりにくくなっているのは、すべてこの原因から来ているようです。
「ご飯が入っていないものを『弁当』と呼ぶのはおかしい!」という主張は間違っていないと思います。
しかし、そうなると「じゃあご飯が入っていない宅配弁当(ご飯なし)は何と呼べばいいの?」ということになります。
全国のコープ(生協)では、宅配弁当(ご飯なし)は、宅配弁当(ご飯あり)と合わせて「夕食宅配」と呼び、その中で宅配弁当(ご飯なし)の商品名を「おかずコース」などと呼んでいます。
ワタミの宅食では、宅配弁当(ご飯なし)と宅配弁当(ご飯あり)の総称を「ワタミの宅食」として、それぞれに「まごころおかず」など、ご飯あり/なしを示唆するような商品名をつけています。
(ただし、ややこしいことに、コープ(生協)で「~御膳」というと宅配弁当(ご飯なし)の商品名になっていて、ワタミの宅食では、宅配弁当(ご飯あり)を「まごころ御膳」という商品名にしています。)
冷凍の宅配弁当では、ご飯がセットになっていることは稀です。
なので、わざわざ(ご飯あり/なし)を示唆する名称はつけない場合がほとんどです。
冷凍の宅配弁当メーカーウェルネスダイニングでは、全てのセットにご飯は付いていませんが「~弁当」という名前がついていました。
冷凍の宅配弁当大手の食宅便では、総称は「食宅便(多分・・)」で、それ以下の分類はすべて「~コース」になっています。
ややこしい話ですが、宅配弁当を注文する側は、ここを勘違いすると非常に厄介なので、各メーカーの「宅配弁当(ご飯あり/なし)」の名称をしっかり調べてから注文すべきだと思います。
「ミールキット」の意味
「ミールキット」の「ミール」は「食事」の意味で、「キット」は「(材料)一式」という意味です。
つまり、「ミールキット」は「食事の材料一式」という意味です。
ある料理のために必要な野菜やお肉、お魚、調味料など一式です。
調理するための道具は含まれません。
食材一式がセットになって販売されるものを「ミールキット」と呼びます。
ミールキットは宅配されるものが多いですが、店頭で売られている場合もあります。
以前は「料理キット」と呼ばれることも多かったようです。「食材キット」などとも呼ぶ場合もありました。
「ミールキット」「料理キット」「食材キット」などの呼び方があり、以前はそれぞれの呼び方で、意味合いが少しずつ違っていたようです。
ですが、現在では、サービス提供各社がすべて「ミールキット」に統一してきている感があります。
「配食」の意味
「配食」とは「食事」を「宅配する」という意味です。
「食事」は完成された食事を指し、ミールキットなどは「配食」には含まれません。
「宅食」と近い意味で、「宅食」が商標(固有名詞)なのに対して、「配食」は一般名詞です。
「配食」は教育施設や病院施設、老人ホームなどへの食事の提供を指す場合があります。
また、個人宅への食事の提供も「配食」という言葉を使います。
さらに「配食」はビジネス用語として「配食サービス」「配食ビジネス」のように使われることが多いようです。
まとめると、「配食」は、「宅配弁当」や「夕食宅配」、「宅食」などの総称として使われる、大きな範囲で「食事を宅配する」という意味の言葉です。