蒸らし方 | なるべく弱く温める。なるべくゆっくり温める。 |
レンジのコツ | 途中で配置を変える。ターンテーブルの温度に注目。 |
水っぽさ対策 | 直接霜を取る。冷凍庫の開け閉め注意。 |
自然解凍のコツ | 上級者向け。市販と自作で話が違う?! |
冷凍弁当を上手に温めるのは難しいですよね。
冷凍弁当を温める
- 美味しくレンチンできない。
- べちょべちょしてしまう・・
- もしかして、自然解凍した方がいいの?
上手く温められないと、本当は美味しい冷凍弁当が「まずく」なってしまいます。これは、もったいない・・
冷凍弁当を温めるコツは、お弁当全体の温度をなるべく均一にすることです。言いかえると「蒸らす」ということ。
この記事では、当ブログで冷凍弁当を300食以上食べて日々温め方の研究している僕が、美味しくなる解凍方法を5のコツで説明します。
市販の冷凍弁当について説明しますが、自作の冷凍弁当にも使えます。自然解凍するときのポイントもまとめました。
上手に温めるとメリットがいっぱいですよ!
上手に温めると
- 食感が良くなる。水分が抜けない。
- つまり、冷凍弁当が美味しくなる!
- 見た目が良くなる。きれいな写真でSNS映え。
- 1回コツをおぼえれば、毎回ずっと効果がある。
ぜひ、参考にしてみて下さい!
押せる目次
冷凍弁当を上手に温める5つのコツ
5つのコツを説明します。
全て使う必要はないです。この中の1つでも取り入れれば、あなたの冷凍弁当ライフが向上するはずです。
蒸らしつつゆっくり温める
冷凍弁当はなるべくゆっくり温めることが基本になります。
ゆっくり温めればムラが少なくなります。これによって、「お弁当全体の温度をなるべく均一にする」ことができます。
思い出してみてください。
冷凍弁当の温め方を失敗した時は、どうなっちゃいますか?
冷凍弁当は違うおかずが何種類も入っています。複数の違うおかずをいっぺんに温めるわけですから、温まり具合が違って当然。
でも、熱は時間がたてば自然と広がるので、なるべくゆっくり温めることで、お弁当内の温度差を均一できます。
「500wで4分」と「700wで3分30秒」ならば、「500wで4分」の方が温めムラが起きにくいです。
次の項目では、「なるべくゆっくり温める」ための具体的な方法をまとめていきます。
最初は強め、後半は弱めで微調整する
2回に分けて違うワット数で温めることで、温めムラを少なくできます。
最初は強めのワット数で、後半は弱めのワット数で微調整するのがポイントです。
僕は強めは500w、弱めは200wを使ってます。
時間がある人・面倒な人は
たっぷり時間をかけてもいい人や、途中で調整するのが面倒な人、は単純に弱いワット数でたっぷり時間をかけて温めることがおすすめです。ただし、後述するターンテーブル内で置き換えるテクニックは使えません。
冷凍弁当を温める過程は、完全な冷凍状態⇒まだ冷たい解凍状態⇒温かい状態、となっていきます。「完全な冷凍状態⇒まだ冷たい解凍状態」では温めムラが出ていても問題ないです。
最終的に「温かい状態」で温度が均一になれば問題なし。
なので、「完全な冷凍状態⇒まだ冷たい解凍状態」は、高いワット数で一気に温めて、時間を節約。「まだ冷たい解凍状態⇒温かい状態」を弱いワット数で仕上げます。
最後を弱いワット数で温めていれば、「温めすぎ」になりにくいのは想像できますよね。
この方法のメリットはたくさんあります。
2段階のワット数を使うメリット
- 弱いワット数で最後の微調整をすれば、温めすぎを回避しやすい。
- 最初を強く一気にすることで時間短縮できる。
- 途中でいったん確認するので、トータルの温め時間を調整できる。
- ターンテーブル内の置き換えができる。
上記のメリットの最後「ターンテーブル内の置き換え」は次の項目で説明します。
これが意外に重要なんです!
ターンテーブル上で向きを変える
温めの途中で冷凍弁当の向きを変えると温めムラを軽減できます。
「このおかずが熱くなっているのに、別のおかずはまだ冷たい。」そんな状況で、冷凍弁当をいったんどかして、ターンテーブルを触ってみて下さい。熱いおかずの下は熱く、冷たいおかずの下は冷たくなっているはずです。
電子レンジのターンテーブルは重くガッチリしていて、熱を吸収しやすいからです。このことを利用すれば・・・
お弁当の向きを変えて、冷たいおかずの下を熱く、熱いおかずの下を冷たくすることが可能です!
これで温めムラを大きく軽減できます。
お弁当の下を触ってみて、冷たい部分と熱い部分に狙いをつけて向きを変えれば完璧です。
でも、適当に90°~180°向きを変えるだけでも十分に効果はありますよ!
このテクニックは、2番目に説明したテクニックでワット数を変える時に、ついでに向きを変えればよいわけです。
穴は小さく開ける・なるべく密閉する
温めムラを少なくするためには冷凍弁当全体を蒸らすようにするべきです。
そのためには、ビニールで包まれた冷凍弁当の封はなるべく小さく切ります。(※ただし、冷凍弁当を取り出す時にはやけどに注意!)
自作の冷凍弁当ならば、ラップで包んだり、ビニール袋に入れたり、フタをしたまま温めたりする工夫をしてください。
「蒸らす」とは、冷凍弁当を温める時にはなるべく密閉した状態にして、先に温まったおかずの熱を、まだ冷えているおかずに届かせようとすることです。
これを念頭に置けば、あなたの考えた「蒸らす」方法でも良いですよ!
弁当の「下」をさわって温度を確認する
冷凍弁当がどのくらい温まっているか確認するには、必ずお弁当の下をさわってみるべきです。
理由は、お弁当のおかずは下の方にたまるからです。そのため、温め残しも下の方が多いんです。(稀だと思いますが、容器の上の方までパンパンに詰まったお弁当なら、上の方に冷たい部分が残ります。その場合は上の方を基準にする。)
「下」をさわってみるチャンスは2つ。
1回目は途中でワット数を変える時。温まり具合の「途中経過」確認して、後半に何分くらいレンチンするか決めます。
2回目は最後の確認。「下」をさわって、完全に温まり切ったかを確認します。足りなかったら、弱いワット数で追加のレンチン。
以上、ここまでまとめた5つのポイントを次の項目で簡単に整理します!
冷凍弁当の温め手順【こせたん推奨!】
step
1500wで70%くらいの時間レンチン
メーカー発表の500w目安時間の70%くらいの時間までレンチンして、いったん停止。自作なら経験上の温まり時間から70%を計算。
step
2お弁当の下をさわって温まり具合を確認
お弁当を下をさわると、かなり温まっているおかずと、まだ冷たいおかずが分かる。冷たいおかずの方が200wでギリギリ温まる時間を予想する。(200wなら多少やりすぎても問題なし。)
step
390°向きを変えてターンテーブル戻す
冷凍弁当の向きを変えてターンテーブルに戻す。90°~180°向きを適当に変えて戻せばOK。
step
4残りを200w前後でレンチン
step2で予想した残り時間、又は本来の500w目安時間での残りの2倍~3倍を200wで温める。
step
5お弁当の下をさわって最後の確認
お弁当の下をさわってみて、程よい温まり具合なら完了!もう少し温めた方が良いと感じたら、200wで1分くらいづつ追加。
自然解凍の注意点・成功&失敗する理由
冷凍弁当のよくある自然解凍の方法として「冷蔵庫で半日~1日置く」というのがあります。冷凍状態からいったん冷蔵状態にして、その上でレンジで温めるわけです。
結論から言うと、僕は冷凍弁当の自然解凍をあまりおすすめしません。理由は以下に示すデメリットがあるからです。
自然解凍のデメリット
- おかずから不要な汁が出てまずくなってしまう可能性がある。
- いったん冷蔵状態にしてしまうとすぐに食べる必要がある。
- 市販の冷凍弁当は、仕様で自然解凍をしてはいけない場合がある。
ただし、自然解凍は次のような大きなメリットもあります。
自然解凍のメリット
- 冷凍状態⇒冷蔵状態、までの時点で温めムラがない。
- おかずの種類によっては、最初からレンチンするよりも美味しく解凍できる。
自然解凍は、全てレンジで温める方法に比べてメリットもデメリットもある方法なんです。つまり、冷凍弁当の上級者向けテクニック。
メリットを最大限に利用できてデメリットをおさえられる人ならば、冷凍弁当の自然解凍は有効です。
自然解凍をおすすめできるのは次の通り。
自然解凍をおすすめする場合
- 自然解凍を推奨することが明記してある市販の冷凍弁当。
- 自然解凍しても汁が出たり食感が悪くならないことが経験上分かっている自作の冷凍弁当。
- 上記の場合で、解凍した日に食べることが確定している場合。
この条件を満たしているいのならば、自然解凍でさらに美味しく冷凍弁当をいただけますよ!
自作の冷凍弁当を自然解凍する人へ
僕は自作の冷凍弁当について素人です。が、市販の冷凍弁当に注目して、自作の冷凍弁当を自然解凍してまずくなる理由を考えると、主に次の2つが原因だと予想されます。
- おかずAの水分が、おかずBに移ってしまう。
- もともと冷凍に向かない食材がある。
市販の冷凍弁当はおかずごとに完全に区切られている容器が一般的。なので、自作の場合でも、カップなどでなるべく他のおかずへ水分がいかないようにするべき。
また、冷凍するとスカスカになってしまう食材ってありますよね。市販の冷凍弁当には、そういったおかずは最初から入っていないんです。こういった食材は、解凍方法の問題ではなく、冷凍するだけでまずくなっています。
「水っぽさ」を解消するには
「べちょっとする」「水っぽくなる」。
冷凍弁当を温めた時によく起こる、まずくなってしまうパターンです。
正直に言うと、この「水っぽさ」はレンジの温め方だけで解決するのは難しいです。
冷凍弁当を「蒸らす」ことで、多少は「水っぽさ」が緩和されます。でも、この効果はわずか。
また、密封せずに温めれば、水分を飛ばすこともできます。ですが、何種類かおかずが入っている冷凍弁当でこれをやると、他のおかずがまずくなっちゃいます。
自作の冷凍弁当の場合は、作る段階から工夫が必要のようです。こちらがとっても参考になります。
温め方以外ならば「水っぽさ」を解決する方法はあります。
それは、「賞味期限内でもなるべく早く食べる」ことと、「冷凍庫の開け閉めを最低限にする」ことです。
賞味期限が長い冷凍弁当であっても、数か月以上保存したり、普段冷凍庫の開け閉めを頻繁にすると、密封されたお弁当内で霜がたまってしまい(水分のあるおかずから水分のないおかずへ、水分が移動していしまい)「水っぽさ」の原因になるんです。
霜をさけることが、「水っぽさ」対策になります。
最強の「水っぽさ」対策?!
パッケージから冷凍弁当を出して、くまなく霜を取ってから温めることがが最強の水っぽさ対策です。め、面倒ですが・・。霜を取った後はラップでくるんで小さな穴をあけてからレンジで温めればOK。
注意点とミニテクニック&おすすめ
ココに注意
オートはダメ
電子レンジには必ずついている「オート」機能は、冷凍弁当を温める場合に使うべきではないです。市販の冷凍弁当には、注意書きで「オート不可」と書いてあるものがほとんど。
ココに注意
メーカー発表の時間はあくまで目安
ほとんどのメーカーは温め時間の目安を書いているだけです。「500wで4分」と書いてあっても、必ずしもそれで完璧に温まるとは限りません。メニューによって内容量は違いますが、それに合わせて温め目安時間を変えているメーカーはわずかです。
ココに注意
「穴を小さく開ける」時はやけどに注意
繰り返しますが、4番目のコツ「穴を小さく開ける」場合は、出す時にやけどしやすくなるので注意して下さい。最後のチェックでも、さわる時にやけどには注意して下さい!
ココに注意
ワット数を間違えない
余計なお世話かもしれませんが、500wや200wなどのワット数を間違えないようにしましょう。特にワット数を変える時に。これを間違えてしまうと、デロデロのひどいことになりかねません。僕は何度も200wと700wを間違えて大惨事になってます(泣)。
ミニテクニック
数分間放置するも良し
あまりにおかずによって温度差が出てしまった時は、何もせずにレンジの中で数分放置してから再度加熱しましょう。まさに「ムラす」という感じ。
ミニテクニック
ターンテーブル内は中央置き
僕自身、いろいろ試してはいるのですが、どうやらターンテーブル内では真ん中に置くのが良いようです。中心付近が温まりやすい機種が多いです。(※レンジメーカーの仕様によりますが、僕たち庶民のレンジではどれもアバウト・・ですよね。)
おすすめ
キレイな写真を撮る/SNSに投稿するなら短めの加熱
たとえ熱々な冷凍弁当が好きな人でも、写真をキレイに撮りたい場合は、温め時間を少な目にすることをおすすめします。おかずが爆発しちゃったり容器が変形しちゃったりしたら、間違いなく美味しそうには見えませんから。
おすすめ
これをクリアでレンチンマスター?!
市販の冷凍弁当では「とろけるチーズ」と「とろとろ玉子」を上手に温められれば、冷凍弁当レンチンマスターです。いや、ほんと難しいんですよ。チーズを程よく溶かすのと、とろとろ玉子をとろとろにするのが。。あと「ハンバーグ」は他のおかずとの温度差が生まれやすいです。なので「チーズハンバーグ」が一番の強敵かも?!
冷凍弁当を上手に温めるコツ・まとめ
冷凍弁当を上手に温めるコツは、弱めのワット数でゆっくり温めることです。
最初はほどほどに強いワット数で温めて、仕上げに弱いワット数で微調整することがポイント。
ワット数を変える時に、温まり具合の途中経過を確認しつつ、ターンテーブル内で配置を変えると効率がいいです。
お弁当はなるべく密閉。温まり具合の確認はお弁当を下をさわってみる。
自然解凍は上級者向けです。メリットデとメリットを知った上で確実にやりましょう。
水っぽさを解消するのは、なかなか難しいです。早めに食べたり、容器についた霜を丁寧に落とすなど、間接的に対処するしかないです。
チーズハンバーグを上手に温めて、ぜひ、レンチンマスターを目指してください!